半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

社労士勉強の知識を生かせる小さなこと

みなさん受験動機はいろいろでしょうが、それぞれに社労士になったらこんなことしたいというと言うか目的というものはあるのかなと思います。先に言っておきますが、私にはありませんでした

 

私のことはさておき、「独立してバリバリ稼いでやる」とか「世の中小企業のお役に立ちたい」とか「労働者の福祉向上に身をささげたい」とか大仰な目標はさておくとして、労働社会保険諸法令を学びながらできる小さなことが割とあります。

 

例えば勤め人ですと、自社の労務環境が果たして労働法令に照らしてどうなのか。案外理想と現実がかけ離れていないかとかです。例えばで言いますと、タイムカードを定時で押して残業している人って、めちゃくちゃ多いです

 

あと就業規則が全っ然守られていないと言うか知らない運用がまともにされていないなんてザラです。何と言う有様だ、そんなところがあるのかって言うかもしれませんが、事実です。だって規則作って安心してるところが多いんですもの。

 

と、言うところを自分の周りから少しずつぼつぼつ変えていくことはできないことではありません。とはいえ社労士のライセンスもないのにいきなり「上」に直訴すると「何だこいつは」になりますので、将(上)を射んとすればまずは馬(総務)から、というように回り道するのも一つの方法です。

 

また法令タテに大上段からぶった切るのもいかがなものか、です。世の中「法律論より感情論」ということが多いです。そこをうまく丸めていくためには「法律に反しています」ではダメなわけで、それによるメリットを提示して少しずつ進めていくといったところでしょうか。

 

年金一つにしても、知った知識で親類縁者のお悩み事や相談事を解決できるかもしれません。

 

小さな事ならライセンス無しでもできます。何しろ3号業務は独占業務じゃないですから。

 

最後に注意を一つ。これは私が常日頃心がけていることですが「素人は法律に手を出すな」というのがあります。聞きかじった程度の知識では落とし穴が多いのが法律の世界です。心して勉強していきましょう

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タバコとゆでガエル

「ゆでガエル」って言葉ご存じでしょうか。カエルをいきなり熱湯に入れると驚いて飛び出しますが、水に入れてじわじわ加熱していくと煮えるまでじっとしている、という話です(よい子はマネしないように)

 

例年4月と10月は何かしら値上がりしますが、たばこも値上がりしてます。今回の値上がり幅はけっこう痛いです。喫煙人口減少に伴うたばこ税収確保のためのたばこ増税が原因らしいですが、値上がりしてたばこやめる人が増えてまた増税して…なんでしょうかね。

 

ただ「値上がりしたからたばこやめる」という人を見たことがありません。本数を減らすとかいう話はかなり聞きます。これが一気に「1000円にします」とか言ったらやめる人多いと思いますが、じわじわなのでなかなかやめません

 

まさに「ゆでガエル」ですね。

 

ちなみに何か少しでも値上がりしたら文句を言ったり、税金や保険料など上げる方向で話が進んだらまるで革命でも起こすかの勢いで怒る人たちも、たばこ増税については何一つ話をしてくれません。もはや社会悪なんでしょうかね。

 

話を聞くとここ20年くらいで倍の値段になっているらしいですね。たばこ葉とか包み紙にインフレが起こっているわけではないので、税金なんでしょう。比例して喫煙人口は減っています。

 

たばこ値上がりチキンレース喫煙者がいなくなるまで続くのでしょうか。

 

ちなみに私もよく「たばこやめたら」と言われます。たばこやめたら年一回ヨーロッパへ旅行に行けそうです。ただ、たぶんやめられません。肺レントゲンに何か写ってたらやめるかもしれませんが。

 

ちなみにたばこと社労士って見事なほどにリンクしません。実際検証したわけではないですが、「暗黒のバイブル」と呼ばれる社会保険労務六法の中にも「たばこ」という文字はないような気がします

 

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社労士試験合格発表日のもう一つの顔

10月29日(金)、いよいよ近づいてきましたね。社労士試験合格発表日です。例年11月第1週か第2週の金曜日くらいなんですが今年は発表が早いです。何か理由があるのか分かりません。試験日が早かったからかとも思いましたが、しっくりきません。

 

ところで、この日にはもう一つ別の意味があります。「おしぼりの日」とかそういう日でもありますが(1029で「てをふく」らしいです)、月の最終の平日ですので社労士登録者の官報掲載日でもあります。今回は10/1付登録者(と9/15付登録者)が掲載されます。下半期の入口ですので人数が多いかもしれません。

 

同じ日に試験合格して新しく歩み出す人と、登録して社労士として新しく歩み出す人が官報に掲載されるわけです。ちょっとした「偶然の組み合わせ」ですね。例年だとこんなことはあまりありません。

 

なので官報購入希望者は少し多いと思います。どちらも記念ですからね。

 

残念なことに合格発表は番号だけで氏名は掲載されませんが、社労士登録すると氏名が掲載されます。努力の末合格した方はぜひ登録して社労士としての第一歩を歩んではいかがでしょうか。

 

ちなみに10/29の六曜「友引」です。勉強仲間がいる人は一緒に合格できていると良いですね。

 

ドキドキの合格発表まであと少しになってきました。自己採点している人もしていない人も、合格ラインにいる人も補正待ちの人も、いよいよ運命が決まる1日になると思います。刮目して待ちましょう

 

そして私は選択厚年に2点補正がかかって合格ラインに入れるのでしょうか。少しドキドキです(ただまあ択一が43点だからそこも微妙)。

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社労士を副業・兼業にできるか。

すでにどこかにお勤めの人や、すでに何かしら自営されている人が社労士資格を取ったとして、副業・兼業に使うことについて少し考えてみたいと思います。

 

前提として登録形態は「開業」にしておく必要があることをお伝えしておきます。

 

すでにお勤めの方について。企業内で勤務社労士という道もありますがあえて勤めながら開業をする、という方法もあります。社内業務では給与という報酬を得ています(何なら交渉して顧問契約にしてしまうという荒業もありますが)が、オフの時間を利用して第三者から仕事をいただいてお仕事をする、これは可能です。

 

可能なんですが気を付けないといけないことは就業規則です。いまだに「副業・兼業禁止」という規則があるところは多いです。だからできないやと考えるのか、上層部に現在の世情を解説し就業規則改定してしまうかは、と言えるでしょう。

 

ただ首尾よく兼業・副業の道を開いたとして、勤め人の身としては当然「職務専念義務」がありますから就業時間中に副業やってると怒られますし、また夜中休日副業頑張りすぎてフラフラ、だと「自己保健義務」に反しますので怒られるでしょう。

 

そんなところを気を付けながら二足の草鞋を履くことは収入アップの一つの可能性と言えるでしょう。税務署に個人事業主の届けしなきゃですが、最悪給与所得との損益通算もできます。

 

ではすでに自営業を営まれている方が社労士を兼業としてやる場合です。これは特に何に気兼ねすることなくできます。魚屋やっている人が社労士事務所開業しても別にいいわけです。注意しないといけないのは「他の士業」をやっている場合ですね。社労士のお仕事は社労士のお仕事と、契約書段階で別にしないとまずいです。

 

開業は夢だけどいきなりやるのも自信がない、という人は副業・兼業から始めてみるのもいいかもしれません。ただし税申告は正確に

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年次有給休暇、時季変更権発動してくれ!

と、思った一日でした。何がどうなったのか、普段有給休暇なんて取っても私の部署で一人二人ですが、なんと先日は重なりに重なって(突発取得含む)部署の7割が有休という未曽有の事態に!

 

悪いことは重なるもので、よりによってまた私にあまり外出予定がないんです。すると必然、電話番になってしまいます。おちおちタバコ吸いに行くこともできません。電話電話お客様着席したらまた電話。タバコ…もとい自分の仕事ができません。

 

おまけに直属上司も有休という素晴らしさ。せめてある程度バラけて調整するとか空気読むとかしてくれよ、時季変更権発動させて単に遊びで休む連中を出社させてくれよ、と思ったことでした。

 

ここまでは感情論。法律論で行くとどうか。年次有給休暇時季変更権「事業の正常な運営を妨げる」に限られ、判例上もその要件はかなり厳しくハードルは高いです。

 

本件で言えば有休取得のために大半のメンバーは最低限事前に各々の仕事を整理し、また突発休みの場合も引継ぎをし、少なくとも3割のメンバーで「部署の事業」が回せる状態であること、影響があるとしてもごく一部に限られること、有休に理由など必要ないことなどから、事業の正常な運営は可能であり、時季変更権は発動できなかった可能性が高いです。

 

結局部署の事業はそれなりに回って、正常な運営ができなかったのは「私の仕事」だけでした。

 

よく話をしますが、法律論と感情論ってこんなもんです。これが部署の7割が2週間有休取るって言うのであれば「待てこら」が成立するんでしょうけどね。

 

さて、時季変更権発動できる人事権を持つ管理職様の有難いお言葉が「半野良、なかなかタバコ吸いに行けないのう(笑)」でした。

 

…こんな話すると「タバコやめちまえ」って話になるんだろうなあ。

 

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