みなさん受験動機はいろいろでしょうが、それぞれに社労士になったらこんなことしたいという夢と言うか目的というものはあるのかなと思います。先に言っておきますが、私にはありませんでした。
私のことはさておき、「独立してバリバリ稼いでやる」とか「世の中小企業のお役に立ちたい」とか「労働者の福祉向上に身をささげたい」とか大仰な目標はさておくとして、労働社会保険諸法令を学びながらできる小さなことが割とあります。
例えば勤め人ですと、自社の労務環境が果たして労働法令に照らしてどうなのか。案外理想と現実がかけ離れていないかとかです。例えばで言いますと、タイムカードを定時で押して残業している人って、めちゃくちゃ多いです。
あと就業規則が全っ然守られていないと言うか知らない、運用がまともにされていないなんてザラです。何と言う有様だ、そんなところがあるのかって言うかもしれませんが、事実です。だって規則作って安心してるところが多いんですもの。
と、言うところを自分の周りから少しずつぼつぼつ変えていくことはできないことではありません。とはいえ社労士のライセンスもないのにいきなり「上」に直訴すると「何だこいつは」になりますので、将(上)を射んとすればまずは馬(総務)から、というように回り道するのも一つの方法です。
また法令タテに大上段からぶった切るのもいかがなものか、です。世の中「法律論より感情論」ということが多いです。そこをうまく丸めていくためには「法律に反しています」ではダメなわけで、それによるメリットを提示して少しずつ進めていくといったところでしょうか。
年金一つにしても、知った知識で親類縁者のお悩み事や相談事を解決できるかもしれません。
小さな事ならライセンス無しでもできます。何しろ3号業務は独占業務じゃないですから。
最後に注意を一つ。これは私が常日頃心がけていることですが「素人は法律に手を出すな」というのがあります。聞きかじった程度の知識では落とし穴が多いのが法律の世界です。心して勉強していきましょう。