半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

あらためて合格基準を考えよう

ご存じのことかもしれませんが、合格基準とか考えてみたいと思います。とはいえ別に得点調整の是非とかそんなことではないのであしからず。

 

本試験は「選択式40問(労働基準法及び労働安全衛生法労災保険法・雇用保険法・労働一般常識・社会保険一般常識・健康保険法・厚生年金保険法国民年金法の8科目各5問)」と、「択一式70問(労基法及び安衛法・労災及び労働保険徴収法・雇用及び労働保険徴収法・労働社会保険一般常識・健康保険法・厚生年金保険法国民年金法の7科目各10問)」から構成されます。

 

選択式の合格ラインは「全体の7割(28点)以上かつ各科目3点以上」であり、択一式の合格ラインは「全体の7割(49点)以上かつ各科目4点以上」で、このラインはその年の平均点を基に上下します。そしてこれを全て満たした場合にのみ合格します。科目合格制度はありません。

 

ちなみに昨年の合格ラインは「選択式25点以上各科目3点以上(ただし労働一般常識・社会保険一般常識・健康保険法は2点以上)かつ択一式44点以上各科目4点以上」というものでした。

 

さて、毎年多くの受験生を恐怖のどん底に叩き落とすのが、選択式の「各科目3点以上」ではないでしょうか。得点調整があるとはいえ、基本的に5問中3問取っとかないと合格発表まで指紋がすり切れるほど手を合わせ神か仏かそれとも「別の何か」に祈るハメになります。

 

理論的には「選択式37点(1科目だけ2点)択一式70点」という、総合得点で見ればほぼパーフェクトの成績であっても、落ちる時は落ちる試験なわけです。

 

「社労士試験は意地が悪い」と言われる所以なのかもしれません。

 

試験後自己採点して、合格発表日までそれなりに枕を高くして眠るためには各科目の最低点をクリアしつつ「選択式28点以上・択一式49点以上」という7割ラインを取ることに尽きますが、このラインをクリアできてる合格者って全合格者の中の何割なんでしょうね。

 

この悲哀は後日「受験体験記」でも少し触れます。と言うか今でもたまに夢に見るくらいのトラウマになっているのですが、まあ話のネタとして。

 

ちなみに合格率ですが地獄と言われた平成27年、鬼畜と言われた平成28年以降はおおむね6%台で推移しています。だいたい15人に14人落ち1人受かります。けっこう厳しい数字のように思われますが、商店街のくじ引きみたいな確率の世界じゃないのであまり気にしなくてもいいのかもしれません。

 

今年はどのくらいの基準になるんでしょうかね。