着席時間になって無意味な沈黙の時間が過ぎているとき、頭にある「邪念」が浮かんできました。
前年は「どうせ選択落ちたから午後は模試のつもりで気楽に行こう」と思ってたのですが、この年は午前の選択が上手く行ってます。健康保険法はもしかしたら3点取れてるかも。なので頭の中に「択一は絶対に落としてはならぬ」という「欲とプレッシャー」が渦巻いたのです。
択一試験開始。必要以上に慎重になります。例えば「誤りを選べ」という問題で第1肢が明らかに誤りなのに、残り4肢もいちおう読んでしまう。問題集やる時にやったように「五肢択一ではなく二択5問」のノリで問題を解き始めたのです。
それに「ヤバい」と気づいたのが健康保険法に差し掛かった時でした。どうもこのままのペースで行くと時間が少し足りなくなるので、トイレ行って気持ちを切り替えようとしました。挙手し、係員が来たら問題用紙の余白に「トイレ」と書いて無言で旅立つ。昨年の試験で得た知恵です。係員を待ちます。
…なかなか来ない!強まる尿意!過ぎ去る時間!あせる気持ち!とりあえず問題解きながら係員を待ちます。
健康保険法が終わる頃に私の番が回ってきてリフレッシュ。年金科目は「明らかに正誤が分かる問題」は後の肢を見ないことにしました。
マークミスチェックを終え残り5分。ところが…1問だけ気になる問題があります。労基の問題ですが、どうも選んだ肢が間違いな気がする…読み返します。どうも引っかかる。でも今年は「書き直さない」と決めたはず。でも…
2択です。自分の時計では残り1分。結局、答えを書き直しました。
こういうのってどっち選んでも結局後に引きずるんですよね。解答用紙回収してもずっと「いらぬことをしたのでは」と後悔しました。
ともあれ、無事終了。今年は最後まで残りましたので試験問題も持って帰れますし自己採点もできます。会場の外では予備校の職員さんが何やら配ってましたが気持ちはそれどころではありません。
ただただ疲れた。その一言。手ごたえも何もわかりません。選択は健保でやらかしているかもしれないし、択一にいたっては途中の記憶がありません。選択もそうですが、どんな問題が出てたか、この時点であまり思い出せないのです。
選択健保と、最後に書き直した択一労基の1問だけは鮮明に焼き付いています。そしてこれがまた後々まで引きずるのです。
帰りの特急に乗って飲んだビールがやけにおいしかったです(そして乗換駅で寝過ごしてしまい帰宅がめっちゃ遅くなった)。
<続く>