半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

たったひとつの冴えたやりかた

年度末のめっちゃ忙しい時期に、うちの部署から急に2人辞めることになって大パニックの日々です。ヘンな勤務社労士としてダラダラしている私にその当事者様たちから余計なことに「失業保険(基本手当と言え基本手当と!)っていつからもらえる?」「健保の任意継続と国保ってどっちが得?」「年金の手続きしなきゃいけないの?」挙句の果てに「保険証っていつ返したらいい?」

うー…俺に聞くかよそれ…。

 

年度末は別れのシーズンでもあります。定年もあり一身上もあり契約終了もあり、解雇はこのご時世いろいろハードル高いですが、とにもかくにも別れもありましょう。そして新年度になれば出会いの季節です。新しい社員さんを温かく迎えるつもりでおります(つーか早く来てくれ頼む潰れる俺が)

 

こんな時にふと考えるのは、特に一身上さんなんですが「誰かが労務管理上のヘマぶっこいてないか」です。裏で何かしら揉めてたりすると後でサビ残があったと称して請求があったり(注:時間外労働割増賃金請求は労働者の正当な権利であることは論をまちません。「称して」にご注目)、心当たりのないハラスメントがあったなど称して請求があったりという内容証明郵便がぶっこんで来やしないか、と。

 

まあ、そんなもん来たって慌てるのは上層部で、私は屋根の上でのんびり昼寝してる半分野良猫社労士ですから知りませんけどね。お刺身用意して名前呼んでくれたら屋根から降りてきてあげる。

 

それはそうとして、時々「一身上退職しかとる道がなかったのかなこの人」と思うことがあります。本人にとっては退職することがたったひとつの冴えたやりかたに思えたのでしょうが、はたから見てると退職せずとももう少し違うやり方で私生活と仕事の両立がはかれたんじゃないかって、後から話聞くと思うんですよね。

 

もっとも、人生の選択なんてそんなものなのかもしれません。新しい人生の先に幸があることをお祈りしつつ、見送る私の手元に引き継がれた大量のお仕事。何てこったい!

 

ちなみに表題はジェイムズ・ティプトリー・Jr.の小説のタイトルでもあります。この話結構好きで(かつ泣ける)、おすすめ短編小説聞かれた時に挙げる3つのうちの1つです。

勉強の合間にご一読してみてはいかがでしょうか。