基本的に、の話ですが、選択試験の選択肢20肢はグループ分けできる傾向にあります。1問に対して4肢ずつくらい。「その中から選べ」に近いのでほぼ「4択5問」と言えると思います。
その前に「グループ分けって何?」を簡単に説明します。
例題 以下の文章の「A」に入る言葉はどれか。
「第26代自民党総裁は「A」である」
1.菅義偉 2.田中光 3.約50% 4.麻生太郎 5.1964年 6.約20%
7.藤原寛 8.1984年
この8つの解答肢は4つのグループに分類できます。
総裁経験者の1と4、パーセントの3と6、年の5と8、知る人ぞ知る人名の2と7です。この問題の場合、何をどう考えてもパーセントと年は入りませんよね。第26代自民党総裁は約50%ですなんて意味不明です。1964年でもヘンでしょう。これだけで答えが絞れました。あとは人名ですが、1と4が自民党総裁経験者であることを知っていれば2択です。
こういうように、バラけて掲載されている選択肢を先にグループ分けして問題に臨む方法を「グループ分け」と言います。
グループ分けが難しい問題が2問以上ある時(数字特に割合・パーセントが問われる問題である場合が多いです)は最初から4択5問になっています。マークシートの様式ですぐ分かるので、労働一般が4択になっていたら覚悟しましょう。統計数字問題です。
さて、20の肢がずらっと載ってて解答するうえで「初見や難問はグループ分けしましょう。答えを導きだしたら、そのグループの残りは消しましょう」という回答法を時々目にします。そのことの是非です。
そもそも、初見問題が出た時点で勉強不足です。そんな時のグループ分けは、正しい分け方かどうかすら怪しいです。
例題のAの答えは「1」です。そしてその後に
と言う初見問題が続くとします。すでに1と4が消去されてます。パーセントと年は入りそうにありません。では残る2と7の二択か。藤原はたしか「田中タイキック」のあの人だよな。すると見たことないけど2かな。
違います。答えは「4」です。グループ分けの失敗例です。極端な話ですが、こんなこともありえます。
グループ分けはあくまで窮余の一策なのであって初見問題や難問ではグループ分けそのものに失敗してしまうことがあるので過信しないように、という話です。
この話は特に昨年の選択労一を見ればお分かりかと思います。