試験勉強も佳境になってくると、ついやってしまいがちなのが「ヤマを張る」という行為です。自分で考え出したりもすればどこかから情報を得てあるポイントだけ重点的に勉強する行為で、いわばバクチです。
なぜこれをするなと言うかというと、何の根拠もないバクチを打つ時間があるなら全部とはいかなくてもできるだけ試験範囲を網羅したほうが得点確率が高くなるからです。さらに言うなら市販だろうが何だろうが、テキストになった時点ですでに膨大な試験範囲の中からそれなりにヤマを張られています。
また、ヤマを張る行為はどちらかというと「試験勉強で楽をしたい」という気持ちの表れでもあります。確かに限られた時間で勉強しなきゃいけませんが、楽がしたければ時間確保の工夫をするべきです(もしくは「でした」)。
あと、落ちた時の言い訳にもできます。「ヤマが外れたから仕方ない」と。果たしてそうでしょうか。ヤマを張らざるを得なかったのは誰の責任でしょう。運のせいではないはずです。
そして、「落ち目の宝くじは当たらない」のが浮世の厳しさです。独学者は市販テキスト中心に勉強するでしょうが、そこから取捨選択することなくまんべんなくしっかり取り組みましょう。
かなり畳みかけるように否定しましたが、テキストの時点ですでに出版社サイドで「ヤマを張っている」わけですから、それ以上に自分でヤマを張って勉強範囲を狭めてどうするってお話です。独学者は肝に銘じましょう。
同じように「ここはマイナーだから出ないと決めつける」という逆ヤマ張りも危険です。そんな時に限って出ますし、精神的ダメージが大きいです。
好き嫌いなく、まんべんなく、しっかりマスターしましょう。