「試験まで日数がないー勉強が足りてないーどうせ受けても落ちるーだったらもう1年じっくり勉強したらいい。そうだ、今年はやめて来年に賭けよう」
試験本番が近づくとこんな考えが出てくる人がいます。模試や問題集で今年は無理だと感じる人もいれば、普段の勉強ぶりから何となくそう思う人もいるでしょう。
個人的な感想を言えば、お勧めできません。エントリーをしている以上どんなに勉強が足りていなくても、受験することをお勧めします。
理由は2つです。
一つはたとえ落ちようとも、本試験の空気・雰囲気を経験することができます。これは年一回しか体験できません。たとえ「来年に全てを賭ける」としても、本試験を経験しておくことは不利益ではありません(今年が何回目の受験であっても)。
もう一つが、この手の考えがすでに「明日から頑張る」の類であることです。来年合格するために今日から猛勉強をして1年以上限界突破で走り抜けるのであればともかく、また来年と考えると1年以上時間的余裕ができるので「だらけます」。そして、今日から猛勉強できる人は本試験を受ける価値があります。合格する確率はゼロではありません。落ちたとしても、自分の到達度を知ることができます。
例え来年に賭けるとしても、今年の試験も放棄せずに、かつだらけずに今のベストを尽くして受験してみるべきです。
以上の理由から、すでに申し込みをしている人はどんなに勉強が足りてなくても受験をするべきであると思います。
にもかかわらず、毎年1万人は試験を放棄しています。理由は人それぞれでしょうが少なくとも「当日どうしても外せない用事が出来た」なんて人が全申込者の1/4もいるとも思えず、どこかであきらめていってしまうのかなと思います。
まあ地方の人で「そうは言っても旅費交通費で何万もかかるんだよ」と言う人もいるかもしれませんので、そこは自己判断で、としか言いようがありませんが、宿泊も含めてどんな感じか経験してみることは損ではないと思います。無理は言いませんが。