英語で言うと「Don't Panic」ですね。「銀河ヒッチハイク・ガイド」というSF小説に出てくる言葉です。このガイドの表紙に書かれている文字です。銀河を旅する者、何が起ころうとも決してパニックになってはいけない、ということだそうです。
もう試験直前なのに模試や問題集で満足いく結果が出ない、頭に入らない、このままだと本試験がやばい、などとあせったり、本試験では想定もしていない変化球な問題が出たり、手こずって時間が押してきたりするとあわてます。
あせりやパニックは判断力の低下につながりますし、判断力の低下はあせりやパニックにつながります。負のスパイラルですね。
じゃあどうすりゃいいのさ、と言うと、もう「そんなもんだ」と開き直るしかないです。世の中自分の思い通りに進むことばかりではありませんし、見たら即記憶できるほどの頭脳の持ち主なんかパーミルレベルでしかいません。
開き直るとどうなるか。思考が逆転します。勉強でつまずいている人は「つまずいていない部分」が目に入るようになってきます。やればできたところがあるから今つまずいたところもリカバーできるさ、とか。本試験で奇想天外な問題が出ても「仕方ないから取れるところで取ればいいし、落ち着いてやればいい」と思えます。
もっともこんなことを言っている私ですら仕事でトラブルが起こったらパニックにもなりますし頭も動きません。ただ、後から振り返ると「まず何をすればいいか」を一つ一つやってるわけです。その中には「他人を巻き込む」ことも当然のように含まれます(迷惑な話ですが)。
自分が「何か心の余裕がないな」と思ったら、誰かに話してみるのも思考を整理できていいかもしれません。社労士勉強に関係ない友人でもいいでしょう。ただ本試験中は無理ですが。
「Don't Panic」。「社労士試験ヒッチハイク・ガイド」があれば表紙に書いておくべき言葉かもしれません。