試験からしばらく経ってそろそろ心身ともに回復傾向にある今日この頃だと思います。そこで自己採点が終わったらやってほしいことが表題の「テキスト片手に試験問題を解く」です。
やり方は簡単。独学だろうがスクールだろうが、自分が勉強に使ったテキスト、参考書、問題集全部使って試験問題を解いてみてください。ポイントとして択一は全選択肢についてやってみてください。少し時間がかかりますが、復習と思って。
そうすると何が分かるか。「もしテキストがあれば何点取れたか」が出てきます。そしてそれはイコール、自分がテキストを100%マスターしていれば結果がどうなっていたか、ということです。
もし自分の持っているテキスト等だけで基準合格点(択一49点選択28点)をオーバーしているのであれば、今年の勉強法は間違っていなかったということになります。にもかかわらずその点数を取れていないということは勉強不足ということでもあります。
そして「テキストに出ていない問題」が原因で総合点・科目点が未達になった場合、勉強に使った材料の不足が原因ということになります。もっとも特に一般科目ではテキストで網羅しきれない部分からの出題がありますので、全部マスターすることは不可能です。でも、もし来年再チャレンジしようと考えている人にとっては一つのヒントになるはずです。
初見の問題は出典を必ず確認してください。法本則なのか、令なのか則なのか、通達なのか例規なのか。一般科目なら統計なのか白書なのか、どこを見ていればカバーできたのか。
そこでつかんだ傾向は来年に生かせます。こんなところからも出題されるんだ、と。もっとも、完璧に生かせるわけではありませんし下手に手を広げ過ぎることは自滅の原因ともなりますので要注意。あくまで傾向をつかんで、基本がお留守にならない程度にカバーしていきましょう。
1点だけ注意。いくら「載ってなかったぁ」と言って基本テキストは変えないほうがいいです。理由はこちら。
自己採点で合格している人は復習のつもりでやってみてください。試験に出ている問題は、もしかしたら将来必要になるかもしれない情報です。自分がどこを勉強できていないか分かりますので、発表まで勉強してみてもいいでしょう。