春は残業するなという話は社会保険制度知らない人でも思ったより有名です。なぜかと言うと秋に健康保険料・厚生年金保険料が上がるから。このからくりはもう説明しなくてもいいと思います。
思いますがいちおう。社会保険料の計算基礎となる標準報酬月額は4月5月6月にもらう給与を基礎に算定されます(定時決定)。給与は当然「時間外勤務手当」を含みますので、この時期残業が多いと必然報酬額が上がり、9月分の社会保険料(10月給与天引き)が上がります。
もちろん上がるからと言って損なわけではありません。厚生年金保険料はその分65歳からもらえる年金額が微妙に上がるわけです。健康保険料はもし傷病手当金もらう時に少し金額が上がります。
それはそうとしてもやはりお安く仕上げたい私としては、この時期残業管理をして「等級がヘタに上がらないように」コントロールしていました。何時間の残業ならいくらだからこの等級で、昇給額がこれだからこうなって、よしここまでは耐えられるなとか。
ところが、フタを開けてみると想定より1等級上がって保険料も上がってました。どこで計算間違えた!?
総務がヘタ打ちやがったなと思い検証すると、自分が時間外勤務を30分読み間違えて取り過ぎていたことが発覚。ちくしょうこんなことならサービス残業にしておけばよかったぜ(問題発言)。
まあ、適正な報酬に対して適正な保険料を納付し社会保険制度に貢献するのは正しい姿ですし今さら何もしようがないのでどうしようもなく、来年の9月まで値上げです。どうせ随時改定されるような昇給降級はないでしょうし。
やっぱ手計算はしちゃいけませんね。ヒマな時にエクセルで式作っとかないと。