これ何かと言うと、社会保険労務士法のコンメンタール(逐条解説)です。けっこうな文章量となかなかなお値段がしますが、社労士として業務を行う人にとってはバイブルに等しい存在です。
著者は連合会、厚生労働省労働基準局が監修を行っていますし、また詳解の内容は則や令、行政通達や行政解釈から成立していますので、社労士として知っておかないといけない内容満載です。
ですので試験に合格し社労士登録される方にとっては「座右の書」という存在になるでしょう。
ちなみに私は持っているかと言うと、持っていません。理由は1つ、現在の版はまだ第八次社労士法改正の内容が反映されていないからです。連合会の書籍案内でも「鋭意制作中」ですのでどうせなら最新版買いたいなと思ってます。
7次改正版を古本で探してもいいんですが、あまりにも狭い業界の本であるためほぼ出回っていないんですよね。
ただ、買って頭から読むべき本ではあると思っています。めまいがするほどページ数ありそうですけどね。
ちなみにですが、労基法や労災法など各法にもコンメンタールが存在します。出版元はいろいろで厚生労働省が出しているものもありますが、特に開業組は一揃え構えてもいいかもしれません。けっこうなお値段になりますが、経費で落とせますし。
ただ、これだけネット社会になってますので「事務所の飾り」になる可能性はなくはないです。そんなに頻繁に読む本でもないでしょうし。
ネットと言えば、社労士に合格した暁には何かわからないことの検索には「一次ソース」つまり厚生労働省が出している法令通達を参照して答えを導くのが専門職としてのたしなみだと思います。
検索するといろんなページがひっかかりますが、たとえ社労士が解説している記事だとしても専門職の心構えとして、それを鵜呑みにするのはどうかな、と。