試験に効率的に合格するには、何の科目に力点を置くべきでしょうか。これには2つの考え方があります。
一つ目の考え方は「年金科目」です。これはテキストの後ろの方にある科目で出題順も最後です。それだけに勉強に疲れてきたころに突入し、かついろいろ数字や制度が入り乱れて「嫌気がさしやすい」科目でもあります。
そのため「年金を制する者は社労士試験を制する」とも言われます。私見ですが、多くの受験生の方々は年金科目の勉強がおろそかになりがちです。そしてそれは「なぜこの科目が救済になるんだ?」に通じます。今年も選択国民年金が補正されていましたよね。十分勉強できている方にとっては不思議な出来事だったと思います。
もう一つの考え方は「3回テキスト回して訳が分からないところに力点を置け」です。私の場合は何だったかと言うと「メリット制」と「スライド改定」でした。つまり労災保険法です。これがなかなか頭に入りませんでした。なのでここはある程度のスピードも保ちつつ、比較的じっくりと取り組みました。
もちろん全ての科目をまんべんなく、苦手科目が存在しないように勉強するのが一番です。と言うのもこの試験、得意科目で点数を稼げばそれでいい、なんて甘いものではないからです。
苦手科目こそ好きになるまで勉強しないと、点数は取れても科目別基準点で足をすくわれます。
ここまで読んで「力入れるのは一般常識科目じゃないの?」と思う人がいるかもしれません。実は一般科目は労働にしろ社会にしろそこまで力を入れるところではありません。力を入れれば入れるほど範囲が広がり泥沼にはまります。範囲が広い分、さらっと(でも興味は持って)勉強するのがいいと思います。
ヒマつぶしに小説読むノリで白書統計読むレベルでいいと思います。