社労士として開業をするとして、まず何が必要でしょうか。事務所?パソコン?知識?経験?
一番大事なのは「顧客」です。労働社会保険諸法令全てを網羅している社労士でも「顧客」がいないと商売として成立しません。
では顧客はどこから引っ張ってくるか。広告宣伝もいいのですが、手っ取り早いのは「人脈を持つこと」すなわちコネクションです。口コミほど効果的な広告宣伝は存在しません(そして悪評もまた口コミです)。
じゃあそのコネクションってどうやって作ればいいの?というお話ですが、方法はいろいろあって、ともかく中小企業経営者に顔と名前を知ってもらう機会を作るということに尽きますが、学生時代の友人の人脈や今の仕事かつてやっていた仕事の人脈をたどるという方法もまた有効です。
年代にもよりますが、見知らぬ土地ならいざ知らず、地元で開業する人は同級生・先輩後輩・親類縁者の中に意外と「人事労務管理」の職をやっている人がいたりします。そういう人を一人二人捕まえるだけで開業社労士としてのスタートダッシュになります。そこから手を付けて口コミで広げていく、コネクションを作っていくわけですね。
もちろん理想論かもしれません。そんなにうまくいくかよと言われればいかないでしょう。ただ、もっとも身近なとっかかりとしては「すでに名と顔を知っている」というのは大きいです。
そういう意味では、自分が社労士であることをバンバン広めていったほうがいいとも言えます。
ちなみに企業内勤務社労士はその必要が無いのでしなくてもいいですが、先々の開業を考えているのであれば名乗ってもいいでしょう。自社以外で一号二号業務さえしなければ名乗るのは自由です。
事業主や人事管理役職の友人が多い人は大変有利ですね。コネって大切だなあ、と思う人は人脈を広げる努力をしてみましょう。地域活動に参加するのもいいかもしれません。
まあ合格してからあわててそんな人脈作るのも大変ですから、受験生のうちから人との交流の幅を広げたり旧友とのつながりは保っておいたりしたほうがいいかもしれませんね。
ちなみに私は昔からごく限られた狭い交友関係を好みますので、そういう意味で失格です。