法律ってややこしい、分からない、試験も合格率が低いということは難しいんだろう。そんな先入観を持ちがちですよね。確かに法律はややこしいです。独特の言い回しも多いし。制度も複雑です。
ですが、最初から難しいとか考えていると頭の中に入らなかった時に「やっぱり難しいんだ」とあきらめの言い訳になります。一度読んで頭に入る人なんかいないのに、です。
いい例があります。ウイルス学を今から学べとか原子力工学を今から学べって言われたらどうでしょう。どちらもかなり難しそうです。医者とか工学部出ならできそうですが、嫌気がさしますよね。
ところが、主婦層はこれらの問題に詳しいです。なぜか。ワイドショーでやるからです。連日コロナ禍の報道でウイルスとは何か、感染のメカニズムとは、変異とは、症状や医療体制、いろいろ連日やってます。見るうちに詳しくなって「スパイクとは何か。抗体とは何か」なんてペラペラしゃべる主婦が存在します。
東日本大震災の時は、被災地以外では連日原子力発電のメカニズム、原子炉内の構造などワイドショーでやってました。工学に縁もゆかりもない人が原子力発電所や放射能についてやけに詳しくなっていました。
この人たちに共通することは「難しい」という先入観を持たずに「興味を持っていた」ことにあります。もちろん分かりやすい解説という前提もありますが、勉強するつもりもないのに連日見聞きすることで、本来であれば難しいことをある程度理解するに至っています。
これは資格試験にも通じます。どんな資格試験だってややこしさを先に考えたら苦手意識が発生します。学ぶ理由、動機、そしてそこから来る好奇心を先立たせることが、モチベーションの維持につながります。
理解や記憶なんて後からついてくるものです。先に立つものではありません。まずは苦手意識を持たないようにしましょう。