正しくは実務経験ではないのですが、開業もしてない勤務でもない、例えばその他登録の人とかがちょっとでもリアルな社労士体験を積んでいくという話です。
方法は簡単で、自分が社労士(または社労士合格者である)ことを吹聴してより多くの人に知ってもらうことです。そうすることによって何が発生するかと言うと、相談されます。
もっともそのためには相手に社労士とは何ぞやを知ってもらわないといけません。司法書士や行政書士ですら「何する資格なの?」と思う人の方が多いのが現実です。まずこの体験を通して「社労士の仕事を簡潔に説明する方法」が学べます。これは実際仕事にする時にイントロとして必要になることです。
そしていろいろ聞かれます。年金にやけに詳しいとか知られたら年金の話が、雇用保険にやけに詳しいと思われたら雇用保険の話が、それぞれ相手のライフステージに合わせた相談がきます。それらは「実例」ですので今まで試験勉強で学んできた「法規法令」とはまたちょっと違います。中には思い込みもあったり、不正確な情報も含まれています。それらを丁寧に傾聴し、答えられるところは分かりやすく説明していく。○×や選択式にはないところです。
もっとも開業登録してないと「カネとって実際の手続き」とかブン殴られますが、あくまで一般論レベルの相談程度なら怒られはしないでしょう。手ごたえがあれば開業して小遣い稼ぎにしちまえばいいんですし。
社労士って事務代行の手続き屋ではなくて、けっこうハイレベルな対人援助職だと思っていますし実際そうなのでしょう。そのためにはこの「相談される」という経験は一つの実務に向けた貴重な経験になると思います。
もっとも私の場合表の仕事が忙しくてそんな経験積みたいと思うヒマないし(うっとおしいし)、たまに話があったとしても「ダンナがしんだら遺族年金いくらもらえるか」とかそんなことばかりなのであまり周囲に教えていません。紳士のたしなみで誤魔化してます。
手続き系は、ヒマで金のある人は事務指定講習受けてみるといいですよ。もう受けた人は何回も復習してみるといいです。