年度初めになりますと、新規採用・中途入社の別はありますが新しい社員が入社してくることと思います。そして大半が「ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします」みたいなことを挨拶で言うと思います。
では先輩社員としてまず最初にご指導ご鞭撻してさしあげることは何でしょうか。仕事のやり方?ビジネスマナー?職場のメンバーの名前?
私は「就業規則」だと思っています。
もちろん就労条件については説明も受け、雇用条件通知書が交付され、雇い入れ時の安全衛生教育もされますのである程度は分かっていると思いますが、会社員として働いていく上でのルールブックである「就業規則」は読んでおけよ、というのが私の考えです。
ちょっと社労士らしい視点とも言えるかもしれません。
それは同時に就業規則の「場所」を教えることにもなります。就業規則は事業場に配置し読める状態にしておくのが法の定めです。ここにあるよ、というのも立派な新人教育です。ですからどこかの裁判例のように「額縁に入れてました。これって周知ですよね」みたいな有様だといかがなものかって話になります。
そのためには自分が就業規則の場所を知り、かつ読んでおかないといけないわけです。就業規則を読んでいると変な目で見る人もいますがそんなことは気にしない。入社したらまず真っ先に読むべき「自社のトリセツ」なわけですから読まないほうが変だと私は思います。
まだ自社の就業規則読んだことが無いな、という人はこの機会にご自身でも読んでみてはいかがでしょうか。