よく過去問で「この問題は易問だ」とか「この問題は難問だ」とかいうカテゴリわけがされています。ではこの易問だの難問だのという言葉は一体何なんでしょうか。
定義は人によって様々ですが、私なりの解釈をしてみたいと思います。
まず易問ですが、これは「市販テキストに載っている」問題です。これは勉強さえしていれば当然解ける問題ですから、間違いなく易問です。
次に中間の普通問です。これは「ひねっているがテキストや参考書片手に解ける」問題です。実例問題などがこれに当たります。
最後に難問ですが「見たことが無い問題」です。もはや類推で解くしかありません。
そして、本試験において易問・普通問・難問の割合は万人一定ではないということです。ある人が「いやあこれは難問だ」と思っている問題でも、勉強して知っている人にとっては鼻歌モノです。よく一般科目で「こんなもん分かるか」という問題が出てきますが、そこを勉強していた人もいるわけです。
この割合は勉強によって変わります。ですから最低限やるべきことは自ずと見えてきます。市販テキスト・参考書レベルの内容は扱いの大小問わず頭に叩き込むことです。そうすれば「易問」の割合が高くなり、必然早く解けますから時間の余裕も生まれます。そうすると難問であっても、培った勉強の類推や消去法で追い詰めることもまた可能なわけですから正答の可能性が高くなります。
近年試験問題の長文化が進んでいますが、これは速読力を試されているのではなく知識と理解力を試されていると解することができます。いくら早く読めても分からないものは分かりません。反面知識があり理解していればどんなに文章が長くても、文章を全部読む前に正誤判断もできます。
試験を簡単にするかどうかは自分の勉強量にかかっていると言っていいでしょう。