受験生の皆様であれば「用語は正確に」と言うことで失業保険という言い方はしないと思います。ただ、雇用保険という言い方をする人が意外と少なく、失業保険という言い方をする人が非常に多い気がします。
だいたい失業保険と言う時に何を指しているかというと「基本手当」のことなんですが、なぜみんな「基本手当」とは言わないまでも「失業保険」と言うんでしょうね。
失業保険法という法律が過去に存在したのは事実です。なので間違う世代がいるのは一定理解できます。ただ、失業保険法が雇用保険法になったのは1974年、今から40年以上前なわけです。失業保険法時代に社会人であった人たちは、大半が高齢者なはずなんです。
なのにかなり若い世代でも「失業保険が」と言っています。かく言う私もこの勉強始める前は「雇用保険法の失業等給付の求職者給付の基本手当」などと言わずに「失業保険」と言っていました。どこで頭にインプットされたのかいまだに分かりません。
今は存在しないのに言葉だけが伝わっているなんて、まるで幽霊みたいな気がします。
ただ、雇用保険とか基本手当とか言うより失業保険という言い方のほうが「相手が理解できるな」と思ったら、話の上では失業保険という言い方をしています。後で解説はしますけどね。まず相手が理解できるように、が先です。
しかし不思議です。確かに「失業保険」のほうが言葉から分かりやすいと言えば分かりやすいのですけど、そろそろ死語になってもいいと思うのですが。