半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

総務部の人は社労士試験を受けるべきか

総務部、会社によっては人事部や労務管理部などという名称かもしれません。小さな企業だと「課」や「係」でしょう。いずれにせよ労務管理部門に所属している人は社労士試験を受けるべきかどうかの話です。

 

まず、サラリーマンで社労士を志す人には大別して3つのパターンがあります。一つ目は内的キャリアアップ(社内でのキャリアアップ)、二つ目は外的キャリアアップ(転職を視野に入れたキャリアアップ)、三つ目は趣味(資格コレクターなど)です。半野良はどちらかと言うと3番目ですが、実際企業で労務管理に携わっている人は1番目が目的となるでしょう。

 

結論から言うと、1番目の人は合格するしないは別にして勉強して損はありません。なぜ合格を問わないかと言うと知識そのものが武器になるからです。

 

人によってはただマニュアルや厚労省ガイドラインに従って申請業務などに携わっているかと思います。それが何かを知ることによって、業務により深みが生じます。具体的にいえば「○○さんが妊娠3ヶ月ですって」とかいう時に、今後何を説明し、何を届け出ないといけないかがすぐ頭に浮かぶわけです。

 

特に昨今の改正で男性への育休取得説明が義務化されます。こういう時ペーパーを読むのか、それともその他の関連知識も含めた具体的アドバイスができるかでは雲泥と言えるでしょう。

 

また最大の力を発揮するのが、意外にも労務管理です。市販テキストでは実に薄い内容で、本試験でも「出る出る詐欺」レベルの出題率ですが、個人的に合格後もっとも力を入れているのがこの分野です。管理体系、評価体系、給与体系、そこについでに労働衛生管理(労働安全衛生法)も入れましょうか。これらは社員のモチベーションに直結する重要分野です。こういうところで上に「提言」ができるようになれば社内変革もできるでしょう

 

「自分で考えることができる」ことの基礎となる知識を得ることができる、それが社労士勉強だと思います。

 

ちなみに合格と不合格の違いは、勤務社労士においてははっきり言うと「言葉に重みが出るかどうか」だけです(実際にはもう少しメリットがありますが、ここでは省略します)。

 

総務部門の人で興味のある方は挑戦してみてもいいでしょう。

 

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