以前「なぜか退職者が私に退職届の書き方聞いてきた」という話をしたと思いますが、先般総務の人と話をしていて「うち、退職届のひな型があるよ」って話を聞きました。
それはそれは準備のいいことで、と返しましたが、そんなものこの時代ネットを探せば出てきますし私も転職組ですから書き方は知っています。今すぐ書けと言われても何も参照せずに書くことはできます。
それはそれとして、だいたい定型文句になっているのは「一身上の理由(都合)により退職いたします」です。この「一身上の理由」って何なんでしょうか。
国語的に解釈すると「会社には関係ない、自分の都合」ということになり、法的には労働者側からの労働契約の解約ということになります。ただ、雇用保険の特定理由離職者に該当する退職理由も大半は「一身上の理由」になってしまいます。例えば「配偶者又は扶養親族との別居が困難になった時」などもこんなの会社関係ないですよね。
そこで思うことは、退職届に「きちんと退職理由を書いてはいけないのだろうか」です。別に一身上の理由と記載していても離職票の離職理由欄には特定理由離職ならその旨記入できるようになっていますので労務担当者は必ず離職理由を確認するはずです(しない時はプチトラブルになる)。退職届は添付書類でもありますので細かく書いておいても問題はないはずで労務担当者やハローワークの手間も省けると思うのですが。
なんか一身上の理由による、と書くのが作法みたいになっている気がしてなりません。別に特定理由離職に該当しなくても「社長の顔を見るのが嫌だから退職いたします」って書いてもいいと思うんですけどね。
私が今の仕事辞める時は理由書いてやろうと思っています。それが真実かタテマエかは別にして。
