社労士試験は総合点による合格基準点の他に科目別最低点の定めがあります。選択式で5問中3点、択一式で10問中4点です。いかに総合点で合格基準を上回っても、科目点で最低基準点を下回れば問答無用で不合格です。
そこで毎年話題になるのが「選択式の科目最低点の補正」つまり平均点により3点の基準点が2点になったり1点になったりするわけで、ここの「補正が入るかどうか」が話題になります。翻って択一式ではあまり話題になりません。
選択式と比べ択一式では10問中4点という「40%」ですのでやや基準が緩いというところから話題にならないのだと思いますが、さてこの4点を取ることは簡単なことでしょうか。
やはりある程度勉強を重ねていないと4点は難しいです。さらに言えば、ある科目で4点ギリギリだった合格者も存在します。合格できる力を持っている人ですら油断をしたり苦手科目を作ってしまうと、科目4点未満はありえる話だったりします。
さらに言えば、ある科目でたとえ4点ギリギリだったとしても他の科目でカバーしなくてはならなくなります。基準となる択一試験の合格基準は70問の7割49点(もっとも43-46点くらいで近年は推移していますが)ですので、平均1科目6-7点は取らないと安心できないわけです。そんな中で4点の科目があるとすると、他の科目で上積みしないといけなくなります。
つまり4点科目のある人は8-9点科目が複数あることが合格への条件となるわけですね。
ですから「なんだ4点か。軽い軽い」ではなく、こちらも選択式の最低点と同じ考え方で「各科目6割以上」が現実的な合格ラインになる、ということを覚えておきましょう。
そう考えると、やはり「苦手科目は作らない」ことが課題となってきます。