と、いう話を先日どこかで聞いたことがあります。まずこの話をする前に「ユニオンって何ぞ」という話をした方がいいと思います。
労働組合にはざっくり分けて3種類あります。一つは産業別労組、つまり同じ産業に勤める労働者で結成される労働組合です。もう一つが企業内労組、一つの企業に勤める労働者で構成されます。
欧米では前者、日本では後者が多いらしいです(もっとも日本も同一業種の労組が連合しているケースもあります)。
で、ユニオン(合同労組)って何?な話ですが、これは特定の産業・企業に縛られず誰でも個人で参加できる労働組合です。昔からあって主な構成員は「労働組合のない企業の労働者」だったわけですが、非正規雇用の非組合員が増えて以降、困ったときの駆け込み寺的な役割を果たしていました。
どういうことをしてくれるかと言うと、組合員になるとユニオンが会社側に団体交渉を迫って(断ると不当労働行為になる)解決に導いてくれる、という流れなようです。
そのユニオンの多数が資金難・人材難で運営が困っているという記事です。
私も別に労働組合法や労働運動情勢を追っているわけでもなく、ただうすらぼんやりと「非正規が多いし推定組織率も低下しているからユニオンとかも昔より活気あるんだろうな」程度に考えてましたが、実態は逆と聞いて少し驚きました。
まあ企業内労組と違って定期的に入って来る組合費が少ないとかそういう側面もあるのかもしれませんし、個別労働紛争解決促進法等に基づく解決法もあるからなのかなとも思ったり。
それとも時代なのかなあ、とざっくり片づけてみたりします。