税理士や司法書士、行政書士などは試験を受けなくても「該当する公務員として一定年数勤務経験があること(および研修を受けること)」を条件に無試験で資格を取得するルートがあります。
社会保険労務士はどうでしょうか。社労士法第三条二号「第十一条の規定による社会保険労務士試験の免除科目が第九条に掲げる試験科目の全部に及ぶ者」は無試験で社労士登録ができます。
鬼のような社労士試験を潜り抜けることなく社労士登録できる。夢のような話ですよね。ではそのためにはどんな条件が必要でしょうか。
主だったものとしてはやはりここでも「公務員としての実務経験」が多いです。ただし社会保険労務士は「社会保険法令」と「労働保険法令」に大別されますので、科目ごとに免除要件が決められています。労基法なら労基法関係を15年、といった具合です。
細かく言うときりがないのですが、公務員として労働社会保険諸法令をバランスよく渡り歩き30年以上かけてキャリアを積んでいくという「奇跡の配合」なキャリアを経た人でないと全科目免除は無理っぽいです。
ですが、たぶんですけど科目免除講習も含めるとその条件を満たす可能性があるため全科目免除の条文規定があるのかな、と思います。
つらい試験勉強ですので近道や抜け道があるのであれば探したくなるのが人のサガというものでしょうけど、一科目免除を考えても十年単位の経験が必要ですので、まじめに勉強したほうが早そうです。
