半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

仕事の属人化を望む人もいる

私の労務管理上の考え方は「仕事の属人化を極力排斥する」です。簡単にいえば「その人しかできない仕事を減らす」です。これは職場の危機管理の問題でもあります。

 

ただ、意外とこの考え方って受け入れられるようで受け入れられません。人によっては「俺しかできない仕事があったほうが俺の存在価値が上がる」的な考えをお持ちの人もいるようです。

 

もちろんそのような仕事を持っている人は職場での貴重な戦力として数えられることでしょう。何しろその人しかできないんですから。人事評価上も優遇されるのかもしれません。

 

ところがその人に何かあった時に、もう誰もその仕事ができない、もしくは育成するのに時間がかかるという困ったことになるわけです。なので危機管理上、社員の全員が全員ジェネラリストになれとは言いませんが、ある程度の中核社員はどの部門のどの仕事でもできるようにしておくべき、というのが私の考えです。

 

ある規模以上の会社でしたら定期人事異動で若いころからある程度いろんな畑を回って、中堅以降に専門性を磨き監督職になる頃には(程度の差や分野の多寡はありこそすれ)ある程度職務を把握できるようになります。うちなどは規模が小さいので、私が入社するまではかなり「固定化」されているところがありました。

 

少しずつ人事の流動化が進んではいますが、やっぱり「俺の存在価値」を守ろうと考える人はいるようです。個人が先か組織が先かの話で、まあどちらかというと組織論を考えてしまう私から見れば「それだけが存在価値なんだろうか」とは思いますが。

 

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