職場でたまに誰かが労務管理や就業規則、労働基準法にまつわる話をしているのが聞こえるときがあります。
とは言っても別にたいそうな話ではなく、時間単位年休の上限や取扱い、特別休暇の話などです。まあみんな興味があるのは「賃金」と「休暇」ですので仕方ありません。
その中でたまに「ん？それは法的に違うぞ」とか「就業規則ではこうなってたぞ」と思う内容もあります。つまり「間違った話をしている」わけです。
以前であれば(手元の仕事次第ではありますが)行って「違うよ。法(または就業規則)ではこうだよ」と丁寧に教えて差し上げていたのですが、最近そんな気力も余裕もありません。
もちろんその話の輪の中に私がいれば話は別ですが、どこかから聞こえてくる話にいちいちツッコミを入れに行くほどの余裕がなくなってきています。
中には「致命的な間違い」な話もあったりして、勤務社労士としてはちょっと待てこらという話をするべきでしょうが、実際何か事が起こりそうな場面では総務が何とかしてくれるだろうとほったらかしにしています。
まあ自分の仕事しながらも頭の中では論点整理をして、誰に言うでもなく「それは正しくはこうだからこうしなきゃいけないよ」と思ったりするのですが、私の心の声ですので誰にも聞こえません。
ただこれが「半野良さんに聞いてみよう」となってもうっとおしいことこの上ないので、よもやま話レベルで済んでくれているのはいいことなんでしょう。
まったく、何のための勤務社労士かよくわからなくなってきています。
