そんな話が政府とか上のほうで検討されているようです。そもそも賃金というものは労働者に通貨で支払われるべきもので(通貨払いの原則)、その例外として銀行振り込みがあるわけですが、それを電子マネーに拡大してしまおうというお話です。
もちろん電子マネーなら何でもいいわけではなくて、随時好きな時に1円単位で現金化するべし、みたいな諸条件もあるのですが、マイナンバーカードの件といいそこまで電子化を推し進めたいのかと思ってしまいます。
最近では買い物は電子マネーが大半で現金ほとんど持っていないよという人が多いです。対して私は現金主義ですのでクレジットカードですらめったに使いません。だから妙に違和感を感じるのかもしれません。
ただ銀行振り込みですらオンラインが故障するだけで銀行の店先に人が詰めかける有様になるというのに、電子マネーに給料振込なんてトラブった時にどうなることやら。どんな形で受け取るにしても、トラブル回避のために複数分散して保管することは大切なのかもしれません。
あと会社の側もいろいろ大変になってくると思います。あの人は振込、あの人は電子マネー、それもいろいろ種類があるわけです。どうするんでしょう。まあ「絶対に電子マネー給与に対応しなくてはならない」ということもないですし、今でも給与振込先銀行を指定している会社もありますからじわじわ対策が進んでいくのでしょうが。
しかし今の世の中なんでも「スマホでピッ」で終わる時代になりつつありますね。SFとかではこれが進んで「手に埋め込んだチップでピッ」とかいう設定がありますが、はてさて。