半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

適材適所の人事とは何だろう

適材適所の人事が大切」という話が出ます。まあ当然と言えば当然のことで、得手のある人にその能力を発揮できる環境に置く、というのは人事配置の大原則とも言えます。

 

面白いのは「本人が得意と思っていること」と会社が「こいつはこれが得意と思っていること」が必ずしも一致しない、ということです。

 

はたから見たらある程度そつなくこなして「ああ、こいつこれができるんだ」と思われていても、本人は腹の中で「こんな仕事じゃなくてあんな仕事がしたい」と思っていることもよくあります。

 

逆に本人は「お、この仕事楽しい」と思っていても会社側からすれば「思ったほどじゃないな」となることもあります。この場合会社側としては「異動」を考えます。

 

いずれにせよ、この得手不得手のミスマッチが人材配置で起こると、社員側にしても会社側にしても不満が出てきます。裏を返せば社員側・会社側双方が「適材適所」と認める人事であれば不満が出てきません。

 

このミスマッチを解消するためには、実際に仕事をさせてみてその業務状況を分析することも必要ですが、労働者と使用者の意思疎通が一番大切になります。そつなく仕事こなしているが腹の中どう考えているんだろう、と。

 

その風通しがよいか悪いかで適材適所の人事ができるかどうかにかかってきますし、またやりがいを持って仕事をしてもらえるかどうかにもかかってきます。

 

もちろん人事の常として「万人みな適所」というのは難しい場合があります。特に中小企業ですね。時には本人に向かないかもという部署に配置することもあります。

 

ですが、できるならそれぞれの社員が能力を発揮できるように最大限配慮はしたいところですね。

 

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