最近よく聞く言葉になりました。リスキリングつまり学び直しです。雇用の流動化を目指す政府の方針から出てきた概念ですが、別に新しい話ではなく以前からやっている人はやっていました。
早い話が自分の今の職場または他の職場で役に立つスキルを新しく身に着けていこう、ということです。ある程度キャリア意識のある人はこれをやっています。つまり将来あるべき姿を考え、それに必要な技術を身に着けることです。
これを異業種つまり人材不足が激しい業種への転職を促したいという思惑もあって、最近よく使われる言葉になりました。
では猫も杓子もリスキリングしているかというと、実はそうではなかったりします。前述のようにキャリアを描けている人はやるのですが、そうではない人にとっては「何を学んでいいのかよく分かんねえ」ということになるわけです。
学ぶという行為に目標がないとただの苦痛になることは多くの方が義務教育で経験していると思います。ですので先にやることは「自分がどのようなキャリアを描いているか」なわけです。
会社や業界へのエンゲージメントが強い人は自分のキャリアを描いています。憎悪レベルで嫌っている人も同じだと思います。ただ中間層、満足もしていないがそこまで不満足でもない人は、苦労してまで何かを得ようとはしません。
それをどうやって後押しするか。会社として優秀な人材を増やしたいのであればその方面の技術を身に着けさせるという方針が必要になります。
問題は会社としてそんなビジョンが描けているかと言うことにもなりますが。
ただの流行語で終わっては意味がないのですけど、どうだか。