ある多忙な日、難題が山積みでそれだけでもうんざりしそうですが、ええいもうどうにでもなれと取り掛かったところ、これ無理だろうなと思っていた懸案は道筋が見え交渉事はうまくいき頓挫していた案件がうまい方向に動き始めました。
こういう時は内部事務もはかどるもの。珍しく邪魔らしい邪魔もなくさくさくと進めていきます。
そして一日が終わり、普通なら「やりきった」「うまくいった」という充実感や達成感があると思います。
ですが、無いんです。あれだけ頭を痛めていた諸課題が解決したというのに、たまりにたまっていた内部事務もずいぶん消化したというのに、達成感も充実感もやりがいもありません。
これは一体何なのでしょう。ものの本によると「小さくてもいいから成功体験を積み重ねよ」とありまして、小さな成功どころか大きな成功ばかりの一日だったのに、何の感慨もない。
あるのはただ疲労だけです。
ここまで理解しているわけですから「今日はやり切ったなー」「よかったなー」と思いたいのですが、思えない。先様からの感謝の言葉もありましたが、どこか上の空。
そして目が向いているのは「他の難題」です。今日解決した問題よりずっと小さな問題なのですが、そちらに目が向いて気が晴れないという有様です。
何だろう。あまり仕事に達成感ややりがいを感じないタイプなのでしょうか。
そんなことを考えながら、また難題に向かっていく私でした。安息の日々はなさそうです。