知識だけで仕事は回りません。もっともこれは仕事だけの話ではないのですが、勉強は確かに大切ですがその上に経験を積んで初めて分かることもあります。
一例をあげると、資格を取ったからと言って即翌日から何でもできるわけではありません。知識はあくまで基礎、土台であり、その上に実務で様々な経験を積んでいくことが大切です。
私自身身をもってそれを分かっていますから、人にものを教えるときはできるだけ経験もさせてあげようと思います。基本的なところを教えた後、あくまで後ろでそっとアドバイザーのような形で口添えしながらやらせてみる、こうすると直接的な経験だけではなく「そういう姿勢」という間接的な経験を積むことができます。
ところがうちの職場ではこれがなかなか機能しません。経験を積ませようとすると「やって」「頼んだ」いやそれじゃ私の経験値は上がるけどあなたがたの経験値は上がらないじゃないですか、と。
で、次に同じことが起こった時も「やって」「頼んだ」。いやもう何やってんだかみたいな状態です。
心を鬼にして「教えるからやってみそ」と突っぱねたほうがいいんでしょうかね。それともその人の資質なんだろうか。どうも人材育成は難しいです。