人数が少ない割に決裁決裁とうるさい我が職場です。一つの案件通すのに何人ものハンコ(またはパソコン上での承認)が必要です。
その中で思ったこと。これ多数決裁の弊害なのですが、中身をよく見ていないことがあります。
そのパターンは2つです。一つは誤字脱字のような体裁だけチェックが厳しく内容の精査や検討を加えていないまま上に上がっていく場合。何のための決裁なのかと思うのですが、よくあります。よくこんな内容が通ったな、と。作文が上手だと内容そっちのけでするする上がっていくことがあります。
もう一つは似たようなものですが、そもそもよく読んでいないケースです。何人も決裁者がいると「前の人がチェックしているだろう」とか「次の人がチェックするだろう」という思い込みが入り、また自分の忙しさの中でろくすっぽ読まずに上に上がっていくわけです。
見張りのパラドックスと似たようなものですね。一人で見張れと言うとすごく集中しますが、5人で見張れと言うとよほど分担を細かく決めない限り「誰かが見ているだろう」とゆるむ人が出てきます。
社長役員レベルなんか読んでもないだろうと思います。仰々しいハンコが押されて戻ってきた書類をもう一度読んでて「うわ、すげえ間違いしてた」ということもたまにありますし。まあ私が悪いんですけどね。