同時にいくつものことをこなす、というのはなかなか難しいことです。ただよくよく考えてみると、同時に二つのことを本当にこなしているケースはごくまれで、現実的には複数のことをうまく切り替えながら進めていることが多いです。
料理で考えてもらうと分かりやすいですが、主婦がいくつもの料理を同時に作っていたとしても手は2本というのは変わらないわけで、一つを煮ている間に一つを刻む、寝かしている間に一つを作るという「一つの作業をつなげる」ことが上手なわけですね。
ただ私はそれでも苦手ですが、先日「ガチのマルチタスク」がありました。
先様と少し長めの電話をしているときに同僚が書類持ってきて、フセンで「すいませんが急ぐので今チェックお願いします」と。いやいやいや、私電話してんですよ。考えて話しながら考えて書類チェックって、たとえ脳みそが左右に分かれているとはいえそんな器用なまねはできませんて。
ただ本当に急ぎだったようで、仕方なく「電話しながら書類チェックをする」をやってみました。無理でした。どちらかやるとどちらかがお留守になります。仕方なく電話の話題を「急を要しないかつ重要でもない」話に切り替えて、多少聞き流してもいい状況を作りそのスキに書類チェック。何とかしました。
聖徳太子はよく10人同時に話を聞けたと思います。私は並以下の脳みそしか持っていないのでそんなことは無理です。と言うか効率的ではありません。
二兎を追うものは何とやら。まあ好きで追っているわけではないですけどね。
