よく挨拶などで「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」と言いますが、この「ご鞭撻」が何なのか気になっていました。
と言うのも、鞭撻の「鞭」って「むち」って読みます。ムチでしばいてもいいですよって意味なんじゃねえかと思って先日ちょっと調べたら、その通りでした。
つまり「ご鞭撻よろしく」というのは「ムチでしばいてくれ!パワハラ大歓迎!」という意味でもあるようです。
もちろん別の意味としては「厳しく戒め、励ますこと」というもので、こちらが挨拶の場合使われている内容となるのですが、定型文句で口にしているにしては恐ろしい意味合いがあるものだと思いました。
「パワハラだー」と訴えても「いいや、お前さんがやっていいと言ったわけだ」と、こうなるわけですね。
まあ社交辞令を真に受けるほうが悪いのでパワハラはパワハラなわけですが、世の中には社交辞令が通じない人もいますのでちょっと注意が必要かもしれません。万一を気にする人は「よろしくご指導のほどお願いいたします」程度で済ませたほうが無難かも。
「ご鞭撻」をいれると何か丁寧な感じがするので、言ってしまう人は多いと思いますが、もしかしたら目の前に「机の中にムチを隠し持っている人」がいないとも限りません。
用心用心。