上の人が私に労務管理その他労働社会保険諸法令のことを聞きにくることは少ないですが、同僚が私に「こういうことあったんだけど、これって法的にどうなの?」と聞いてくることはよくあります。
これも勤務社労士の仕事なのかな、それともただの詳しい人扱いなのかなと思いつつ答えられる範囲で答えるわけですが、よくあるのが「法的には問題ない」という答えです。
例えば昇給昇進、人事異動に手当など。会社のやり口としてひどいというご相談ですが、そういうものは会社の裁量ですので法的に答えられません。もっともあからさまな報復人事などはパワハラや労働契約法に触れたりすることもあるのですが。
とはいえ、相手はそれを不満に感じ私に相談しているわけですからただ単に「会社の勝手」と突き放すのはあまりいい相談対応ではないところが難しいです。理解を示しつつ、法的に問題はないが何を考えているんだろうね、程度で終わらせます。
さて、この手の質問に答えて私に何か利益があるでしょうか。何もありません。相談料も寸志もありません。平たく言えばただの愚痴の聞き手です。
勤務社労士って何なんだろうか、と思ってしまう場面でもあります。