先日、職場で「半野良さんは社労士でしたよね」と聞かれたので、また何か労働社会保険諸法令の質問かと思ったら「土地登記のことなんですけど…」と、なぜか登記のことを聞かれました。
みんな社労士を何だと思っているのでしょう。登記は司法書士の領分であって社労士の領分ではありません。
そんな話を何度もするのですが、じつは登記相続関係の質問、多いです。
これは社労士が何たるものか啓発していかないといけないなと思いました。
ところで「社労士って何?」と聞かれた時に、社労士または受験生のみなさんならどう答えるでしょうか。硬い答えだと「労働社会保険諸法令に基づく事務や相談をする資格」なわけですが、そもそも労働社会保険諸法令って何?という話になります。
ですので、ものすごくざっくりですが「労働関係とか健康保険とか年金に詳しい資格だよ」と教えることにしています。いちいち何個あるか分かんない労働社会保険諸法令持ち出しても話が通じません。
だから登記とか相続は司法書士とか行政書士の仕事であって社労士は違うんだよ、とお話しします。
で、一度で済めばいいんですが何回も同じような話をされるとさすがにうんざりしてきて、社労士であることを言わなきゃよかったなと思うこともしばしばです。
FPも同じです。こちらは「金」と言うと何でも聞いてきます。その中でも「税」が一番困ります。個別具体的な計算をすると税理士法に触れるからです。だから年末調整と確定申告の時期が嫌です。
自分が持っている資格が何なのかは的確というより分かりやすく伝えられるようにしておいたほうがよさそうです。