受験生にとっては「何でこんなもの勉強しなきゃいけないんだ。試験に出るかどうかも分からんのに。つーか何で試験に出すのか」と蛇蝎のごとく嫌われている厚生労働白書や労働経済白書ですが、実は面白い読み物です。
私自身は頭に「なんちゃって」をつけてもいいくらいの仕事していない社労士ですけど、それでも肩書ぶらさげている以上労働社会保険施策には興味があります。ですので白書に書かれている内容って「だいたい興味をひかれる」存在だったりします。
私も受験生時代は「白書?何書いてんのか分かんねえよ」みたいな扱いでしたが、やっぱりその道に入って興味を持ち始めると見え方が違ってきます。
どういう興味かその内訳は2つ。一つは知識として得ている法令制度の生かし方をリアルタイムで考えられること、もう一つは話のタネになることです。一通り社労士勉強していると白書の用語やデータの意味が分かってきます。その上で読むと「国が何を考えているのか」が分かります。
その上で白書を読み、どの制度を生かそうとしているか、どれを問題視しているか、どれを進めようとしているかはモロに政策に反映されますので、すなわち改正につながってきます。それを先取りしておくと「何この改正わけわかんねえ」ということが少なくて済みます。
もちろん試験対策でも白書は大切な位置づけになります。選択一般で出た日にはもう悪夢としか思えませんが、択一でもぼつぼつ出たりします。
どうせ勉強しなきゃいけないものなら、興味を持って読んでみることをお勧めします。