半分野良猫な社労士の憂鬱

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択一「複数選択問題」の出題はありえるか

現在、択一試験では3つの出題パターンがあります。一つは「5肢の中から正答肢を1つ選ぶ」という5肢択一問題。次は「正答肢の組み合わせを選ぶ」という組み合わせ問題。最後は「正答肢の数を選ぶ」という個数問題。現在難易度的には「個数問題」が最も高いと言われています。

 

ところが、他のマークシート型国家試験(代表的なところだと医師国家試験、社会福祉士試験等)の中には「複数選択問題」が存在します。つまり「以下の5肢のうち、正しい(誤り)ものを○個選べ」というものです。これが実は個数問題以上に難易度が高いです。

 

と言うのも、ABCDEのうち確実に正答肢を選ばないといけない、しかも「○個選べ」の「○個」がなくなるとさらに難易度が増します。1問合っていても他の回答が間違いなら問答無用でゼロ点です。

 

実は個数問題は「完全な誤答」でも正解の可能性があります。ABCDEのうちAとCが正答と思った、だから2個と答えた。実は正答はAとDなんだけど、2個という意味では同じで正解、といった具合です。

 

さて、果たして社労士試験で「複数選択問題」が採用される日が来るのでしょうか。もしあるとすれば、試験センターが事前に教えてくれます。なぜか。厳密に言えばこの出題方式は少なくとも「択一」ではない(日本語上「択2」とか「択3」とかになる)ので事前にここの文言が変わるはずだからです。

 

そう考えると「選択式・択一式」で通っている以上出しにくいのかなとは思います。

 

不自然に受験案内の文言が変わる日が来たら、複数選択問題採用のサインかもしれません。何しろマークシートの読み取りプログラムを少し変えるだけで導入可能ですから。

 

ちなみに伝え聞く話ですが、個数問題が導入された時は事前告知はなかったそうです。当時の受験生の衝撃振りやいかほどのものだったでしょうね。

 

今度ひまなときに「悪魔のような択一問題のパターン」を考えてみたいと思います。