国でそういう議論が進んでいるようです。出産育児一時金が何かは健康保険法(及び国民健康保険法)を学んでいれば分かると思いますが、ざっくり言うと「出産のときお金あげるよ」です。
なぜこんな制度が存在しているかと言うと、出産って入院とか必要になりますが自然分娩は「医療」ではないので健康保険が適用されません。ですからその費用のため「42万円(産科補償制度掛け金含む)」を出します、というわけです。
ただ、近年の出産にかかる費用の統計で出産費用が42万円を超える(平均44万円くらいだそうです)ケースが多く、十分カバーできていませんのでその金額を増やしましょう、というわけです。ただまだ議論が始まったばかりなので実現するかも分かりませんしいつからなのかも分かりません。選挙前だから「少子化対策」の一つとして出てきた話かもしれません。
それはさておき、出産にかかる費用の手当てが十分されるのは悪い話ではないとは思います。
ちなみに冒頭でわざわざ「自然分娩は」と書いていますが、帝王切開だとどうなのでしょう。帝王切開は「医療行為」になりますので健康保険の対象となり、手術費・入院費・治療費は健康保険が適用されます。つまり3割負担ですね。だからといってその分出産育児一時金が減らされるわけではありません。
また妊娠4ヶ月以上であれば中絶・死産を問いません。出産育児一時金は支給されます。余談ですが、中絶は「自己判断による中絶」は健康保険適用外です。このあたりは試験対策として最低限覚えておきましょう。
長らく「出産育児一時金は42万」でしたので、それで覚えている人は今年とっとと合格しておいたほうがよさそうです。
