今に始まったことではないのですが、短時間労働者への社会保険適用が拡大する傾向にあります。これはメディア等目を通している人なら知っていると思いますが、確実に拡大します。いずれ企業の規模にかかわらず一定の要件を満たした(その要件は勉強と思って調べてください)短時間労働者に社会保険が適用されるのではないでしょうか。
その余波として、今まで国民健康保険だった人が社会保険に組み込まれる、なんてことも起こると思います。短時間労働者は何も国民年金第三号被保険者だったり健康保険被扶養者だったりするわけではありません。中には国民健康保険だったり国民年金だったりするわけです。
そういう人が一定数社会保険に組み込まれていくと、国保料や国民年金保険料の徴収に一定程度影響が出てきます。実はこの2つは財政的にけっこう厳しいです。もともと自営業の減少に加えて高齢化による支出の増大のあおりを食らっています。そんなところに保険料の目減りがやってくる。財政が悪化する気がします。
するってぇとどうなるのでしょう。先々は国保は健保と、国民年金は厚生年金と財政面で一体化しないとやってられない、なんてこともあるのかもしれません。
健康保険と年金は社会保障の太い柱ですので制度がなくなることはまずない(なくなったら革命が起きるかもしれないレベル)と思うのですが、制度そのものの変更はありえなくはありません。過去の歴史を見ても制度の変遷の連続です。
そこまで霞が関のスーパー頭脳を持っている官僚の方々が考えていらっしゃるかどうかは下々には分かりかねることですが、何となくそんなことを考えてしまう下々の一人です。