何かの呪文か?歴史の偉人の名前か?と思う人もいるかと思います。四アルキル鉛のことです。労働安全衛生法を勉強していると特殊健康診断のあたりで出てきます。確か航空燃料とかの添加物に使われている液体(鉛なのに)で、摂取すると中枢神経系に障害が起こります。特殊健康診断は3ヶ月に1度と覚えてましたが、数年前に四アルキル則が改正されて今は6ヶ月に1度になっているようですね。
読み方は「し・あるきる・えん」と言います。ですがこの事実を知ったのは実は最近の話で、私社労士勉強中からずっと「よん・あるきる・なまり」と読んでました。衛生管理者のテキストにルビつきで「し・あるきる・えん」と書いてあったのを見て衝撃を受けました。
何年も読み間違えていたのか、と。
まあ今の職場はこんな毒物と付き合いなんかないところですので読み間違いを口にすることもなく、したがって恥をかくこともなく過ごしてきたわけです。
社労士勉強中はともかく何も考えずに頭に叩き込むことを最優先していました。だからクレーンとデリックの違いも知りませんしシャーが何かも知りません。ベンジジン及びその塩とかベータ=ナフチルアミンなんて何なのかもよく分かりません。マニキュア落とす液体と何が違うのと思ったりもしましたが一瞬です。ですからいちいち「四アルキル鉛って何?」とか疑問に思わずに覚え込んでました。
だからこんな読み間違いが起きるわけです。
別に試験で「この字は何と読むか」なんて国語の問題が出るわけもなく気にもしてなかったのですが、まさか「し・あるきる・えん」とは。
何はともあれ、一つお利口になれたかな、と思ったことでした。一生「四アルキル鉛」なんか取り扱うこともないでしょうが。