首尾よく社労士試験合格し登録した時に、他に何の資格があるといいかという「ダブルライセンスの話」は以前したことがありますが、いささかおふざけが入っていたので今回は至って真面目な話です。
もし私が「社労士の他に持ってたらいい資格ってありますか?」って聞かれたら「そりゃ弁護士でしょう」って答えますが、ハードルをぐっと下げて社労士取れるくらいの人なら十分狙える資格で行くと「ファイナンシャルプランニング技能士」という結論になります。
なぜか。もちろん行政書士や衛生管理者・簿記をないがしろにするつもりはありません。やっている仕事、やりたい仕事によってはそちらのほうが親和性があると思います(前者は開業、後者は勤務)。
なのになぜFPを推すかと言うと、一つは「収入と所得の違い」「住民税課税非課税って何ぞや」という税法の基本を知っておくことの大切さです。これクライアントは知りたがるところですので、知らないとスマホで検索するハメになります。
もう一つ、労働社会保険が発動する時ってだいたい「ろくでもないことが起きた時」です。労働者にとっては「何でいくらもらえる」だけではなく「この先の生活に不安を感じる」こともあるでしょう。そういう時にFP技術というのは「先の見通し」を立てるために役に立ちます。
あと中小企業相談業務もFPコースの中にあるので労務管理と合わせて強みになると思います。
できればFP1級(CFP)を狙いたいところですが、級ごとに受験資格(実務経験等)があるので3級からステップアップすることになる人もいると思います。社労士勉強を本気で取り組んだ人なら、それほど苦にしないと思います。