官報ってご存知でしょうか。国の発行する情報誌です。法律の告示とかいろいろ載ってて毎日(平日)発行されています。社労士試験の合格発表で時間的に一番早い媒体としても有名かもしれません。
そして毎月末の官報には社労士にまつわる「ある情報」が掲載されています。「号外」の「告示」の「特殊法人等」のところにある「社会保険労務士名簿の登録・登録抹消」です。
試験に合格して社労士登録すると、ここに「登録番号」と「氏名」が掲載されます。合格発表は受験番号だけなので、氏名が官報に載ると「ああ、俺社労士なんだ」とちょっと気持ちがピリッとします。ネットでも見れますが、記念にしたい人は官報販売所で紙媒体を買ってもいいでしょう(コンビニとかにはないので注意)。
「登録番号」というのは「あなたの社労士としての番号」です。8ケタの数字で構成され「都道府県番号2ケタ」「登録年(年度ではない)西暦下2ケタ」「4ケタの固有番号(先着順)」です。
なので同じ都道府県で誰が登録したとか、そういうことが分かります。年齢とかくわしい住所とか結婚しているかどうかとかそういうプライベートなことは載りませんのでご安心を。
そして「登録抹消」も同じように官報に登録番号・氏名が記載されます。さらに「抹消理由」も載ります。主は「死亡」か「自己都合」か。稀に不祥事ぶっかまして登録抹消されるケースもありますが。
月末の官報見てると「あーうちの社労士会に新メンバー入ったなー」とか「あ、最近登録したばかり人が自己都合抹消してる…」とかあったりします。後者は「開業したけど商いにならなかったのかそれともバッジが欲しい資格コレクターだったのか」とか、いろいろ思いを巡らせることもしばしば。
受験生の皆さんも合格・登録の暁には月末の官報にも目を通してみましょう(ただ合格はしたものの登録しない人もいるそうですが)。
ちなみにこの社労士の項目のすぐ後ろあたりに「行旅死亡人公告」があります。文字通り「身元がよくわかんない死体が見つかりましたが心当たりありませんか」と自治体が出してる記事ですが、たまに「推定死亡時期・約300年前」とかそういう話もあったりして「おいw」と思ったりします。そんなのもいちおう公告出すんだなあ。