…と聞いてくる人がいます。年金保険料に文句をつけたい方には国民の共同連帯の精神と所得再配分の意義を滔々と語り、しかる後どうしてもご理解いただけないなら「ところで、パスポートはお持ちですか?」とご案内差し上げるのですが、ガチで制度の存続の見通しを聞いてくる人がいます。
社労士ってこういう時にうかつなことが言えなかったりします。倫理規定に触れちゃったりする答えにならないように注意しなきゃいけません。例えば永田町や霞が関や機構の文句を言ったり、無策ぶりを話したり、ましてや批判をしたら…その場の話で終わればいいんですが、ヘタに「こんなこと言ってる社労士がいるけどいかがなものか」と社労士会あたりにチクられでもすれば大変です。
ちなみに私は労働社会保険諸法令に対して永遠の忠誠を誓っていることをここに申し添えます(棒読み)。
ではどう答えているか。制度の存続そのものであれば「将来のことは分からないけど、何もなしで年金制度やめるつったらクーデターか政変が起こるんじゃないですか?」くらいしか言えないです。支給額はどうあれ制度は続いていくんじゃないかとしか。
だって新法になった時に誰がこんな「65歳支給開始」とか「マクロ経済スライド」とか予測できたのよ。とはいえ「分かんねえ」つったらそれはそれで無責任なのでできるだけ本質から離れた解答にずらしていきます。
ちなみに「年金だけで生活できないよね」というご質問に対してはこう答えています。
「そうですか。では今から節制の癖をつけましょう。手始めにその手のひらサイズの薄い板で変な課金をするのをやめては、つーか解約してはいかがでしょうか」と。
まあ基礎年金とか生半可な厚生年金でどれだけの生活を望んでいるか、老後像は人それぞれ違いますから年金だけではなくて資産形成なりしておいたらいいと思います。