お勤めの方にはつきものの年末調整のシーズンになってきました。総務あたりから「とっとと書いて提出しやがれ」と書類が回ってきている人も多いことでしょう。うちの職場でも先日書類が回ってきましたのでとっとと書いて提出しました。
そして毎年の風物詩になっているのが、書類の書き方を「総務担当でもない私」に聞いてくる社員が多いことです。なぜなのかよく分かりません。FP持っているから詳しいとでも思われているみたいです。
思わず「総務に聞け」と言いたくなりますが、ついつい懇切丁寧に教えて差し上げています。何なら控除の意味とか、他に控除がかかるもの(個人年金とか確定拠出年金とか)がないか、扶養に入れる家族の確認などもして差し上げています。
どうでしょう。私相談料もらってもいいんじゃないでしょうか。
それは冗談として、まあ入社したてとか数年とかの新人さんならまだしも、キャリアが10年もある人に書き方教えてと言われると「毎年のことだろうが」と言いたくなります。
と言うか、裏の説明書き見たら書き方分かりそうなもんですが。
とりあえず、税理士法に触れないように決して代行作成とかはしないようにはしています。計算も自分でさせますしね。
ところで、社労士の業務の一つに「賃金計算」というものがあります。社会保険料とか労働保険料をはじきだすには避けて通れない業務なのですが、賃金から控除される所得税の総決算である年末調整の事務はしてもいいのでしょうか。
これは税理士会との覚書があり、年末調整(税額計算・法定調書・源泉徴収票作成・提出)は社労士は「してはならない」とのことです。ただし年末調整に必要な給与・社会保険料の計算はしてもよいとのことらしいです。
ややこしいですね。