11月23日は勤労感謝の日です。では、この日は誰が何に(誰に)何を感謝する日なのでしょうか。
以前ある人が「仕事があって働かせてもらっていることを感謝し、体を休めてまた明日から頑張って働くための祝日」というブラック寸前のようなことを言っていましたが、もちろん違います。
祝日法によれば「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝する日」です。つまり「みなさん日々のお勤め、ご苦労様です」とみんなが言いあう日だそうです。憲法にある「国民の三大義務」に勤労がある以上、少々前時代的ではありますが勤労は国民の義務であり、それをお互い感謝するという性格の祝日みたいですね。
と言うことは働いていない人は関係ないのか、と言うとそうでもなく(もっとも毎日が日曜日だと祝日も何もないのですが)働いている人ご苦労様です、と感謝する日です。
さて、ではどうして11月の23日なのでしょう。それは「労働基準法が11月23日に施行されたから」…という大ウソを言うと信じてしまう人がいるのでやめましょう。正しくはもともとこの祝日の由来はその年の豊穣を祝う宮中行事「新嘗祭」にあり、この時期に執り行われるからです。元は収穫の神事なんですね。
祝日とはいえ世の中には「土日祝関係なく仕事」という人もいますのでみんながみんな休めるわけではありませんが、そんな中でも働いて頑張っている方に対して「お疲れ様です」という感謝の念を持つことは、働きやすい職場づくりのお手伝いを旨とする社労士またそれを目指す社労士受験生としては心がけておいてよいことなのかもしれません。