略すとすげえ似てますよね。社会保険労務士と社会福祉士と書くと違いが見えてきます。
以前社福士持ちの人と話をする機会があって、話の端々から意外と労働社会保険諸法令について知っているところがあるなと思っていたら、試験科目の中に「社会保障」というカテゴリで出るんだそうです。
そこで興味を持ったので社会福祉士試験について少し調べてみました。
社会福祉士は福祉相談援助業務のプロとして活躍できる名称独占資格です。介護福祉分野では重宝されますし、包括支援センターなどでは必置資格でもあります。
18科目群で構成される5問択一150問試験です。試験時間は240分(午前と午後に分かれます)。科目失格制度があり、どんなに高得点でも0点科目があった時点で不合格です。この辺りは社労士に似ています(社労士ほど鬼ではないですが)。
難しいのは240分で150問を解くという「社労士の択一試験以上に1問当たりの時間が厳しい」ことと「複数正解問題(正答を2つ選べ)がある」ところでしょうか。
合格基準は全体の60%を基準にその年の難易度で左右されます(これも似ていますね)。合格率は30%くらいです。
で、合格率30%と聞いて「割と簡単な試験なのか」「社労士よりヌルいじゃん」と思うとこれがまた違うわけです。社労士試験は合格率6%前後ですが受験資格が意外と緩く(とはいえオールカマーな行政書士ほどではありませんが)社労士とは関係ない学歴や資格でも受けることができます。
それに対して社会福祉士は受験資格が厳格で「大学福祉系学部卒」や「年単位の実務経験積んで1年以上専門講座履修」など「福祉・相談援助にどっぷり漬かった」人しか受験できません。つまりかなりガチで長期間勉強してきている人がさらに勉強して受験するわけですから、その中での30%はかなり難関と言うことができます。
受験資格がある人は社労士合格後に目指してみてもいいかもしれません。社福士とのダブルライセンスの社労士さんもいらっしゃるらしいですし、何より社労士業務も「相談援助技術」が要求されるので割と親和性の高い資格です。
ちなみに今日はその社福士試験だったようですね。私は受験資格が無いので受けられません。