春先ってだいたい何かが値上げになるんですが、今年は春を待たずしていろんなものが値上げになっています。特にウクライナ情勢が緊張の度合いを増すごとに小麦だの原油だのが上がっていますのでそれが跳ね返ってきています。
そして給与が全体的に上がっているわけではない(毎月勤労統計調査によればコロナ禍で所定外賃金が特に下がっている、と記憶している)ので「悪いインフレ」が起こっているような状況です。
それでも儲けているところは儲けているみたいで、春闘で早くも満額回答を出した大企業もあるやに報道では聞いています。コロナで痛い目見ているのは飲食宿泊観光あたりだけなんでしょうかね。
どうあれ中小零細企業まで含めますと給与収入が上がっているわけではなく、物価が上がっているわけですから家計のやりくりがより一層大変なわけです。特に年金生活者は年金が急な物価変動についていけない(むしろ今年なんかは下がる)ところに物価高ですから難しいものです。
俗に「全体の賃金底上げ効果がある」と言われる最低賃金ですが、今年の改定はどうなるんでしょう。政府としては上げたいところかと思いますが、いろんなものが値上げしているということは企業も利益を上げるためにカツカツでしょうし、毎年使用者側から「もういいかげんにしてくれ」と言われていますので、はてさて。
参院選が夏にありますけどその時は景気のいい話が飛び交うと思います。それが終わればしばらく国政選挙はありませんので、負担の増えるお話が出てくるのではないかと。