3月14日は「円周率の日」だそうです。円周率が3.1415…と続いていくからだそうですが、この円周率というやつはいつまでたっても割り切れず、62兆桁まで計算してもまだ割り切れていないそうです。
学校の授業で「3.14」と学んだ人もいれば、年代によってはばっさり「3」で学んだ人もいると思います。今の子供たちはどう教わっているのでしょう。
それはさておき、この円周率という数字と社労士と何か関係があるかと言うと、一見ありません。社労士業務で円周率を用いることは皆無です。なのになぜこんなタイトルの記事を書くかと言うと、一点だけ共通点があります。
どちらも「簡単に割り切れない」というところです。
社労士登録して社労士業務をしていると、いろいろな相談が舞い込みます。内容によっては「それ法律ではこうだからこう」で終わることもありますが、何しろ生きている人間相手の仕事です。法律論より感情論で動くケースもままある中で、全てを「法律がこうだから、判例がこうだから、だからダメですベロベロバー」で割り切ることはなかなかできません。むしろ杓子定規にやればやるほど泥沼に沈むことだってあります。
労使双方丸く収めるとなると、バッサリ一刀両断ではなく法律論とは少し外れても感情に沿って答えを導いたほうがいい場合もあります。「簡単に割り切らない」というところですね。
とは言えいつまでも感情を追い求めていてはこれもまた泥沼に陥って、結論が出ないこともあります。円周率がどこまでも続くのと似ています。ですので実際円周率を計算に使う時のように「ある程度のところで割り切る」という思考も必要です。
私はそれほど実務に携わっているわけではないですけど、法律論は示しつつ「でもそれだけじゃあねえ」と考えるようにはしています。人相手の仕事ですから落としどころを探るのに、円周率で言えば何ケタくらいの数字で妥協できるかを考えるのと似ている気がします。
ただし、受験生の皆さんは「法律論」と割り切ってください。試験に感情論は出てきません。受験生の皆さんの円周率は「3」です。