市販テキストでも(おそらく)予備校のテキストでもそうですが、重要ポイントの記載があると思います。星マークの数で示したり「重要度・高中低」で示したり。あれってあの通りに覚えておけばいいんでしょうか。
例えば労基法で言うと多くのテキストが「目的条文」は重要度がMAXです。労働時間あたりもMAXでは。反面坑内労働や寄宿舎などは重要度が低いです。
この重要度って何なんでしょうか。決め方は出版社によってまちまちですが、主は「出題頻度」に依拠しているものと思われます。つまり、過去の傾向を見ると出やすいと。
もちろん頻出する論点は覚えておかないといけません。ですが、仮に過去20年に1度しか出てないような「重要度・低」の論点であっても21年目の今年の試験で出ない保証はどこにもありません。
テキストによっては欄外に小さい文字で解説や注釈を書いていたりします。こういうところも決して見逃してはいけないところです。むしろそこまで読み込んで記憶しておかないと、何が出るか分からない世界です。
もちろんこれは頻出している「重要ポイント」を軽く見るな、という意味ではありません。学習の最初の頃は全部等しく覚えていくのは大変だし理解が追い付かないので重要ポイントから覚えていくというのは大切な戦略ではありますが、学習の終わりごろ、つまり試験直前には「重要度・最高」から「重要度・最低」まで等しく理解し記憶していることが必要とされます。
扱いが軽いからたいしたことないだろう、と甘く見ていると本試験のどこかで痛い目を見ます。面倒くさがらずに重要度が低い論点もしっかりマスターするようにしましょう。
と言うか、私に言わせれば市販テキストに掲載されている時点ですでに「重要度・高」です。