梅雨も明けセミの声もかしましくなると、試験まで残り1ヶ月です。泣いても笑ってもだだをこねても悟りを開いても、時間は増えませんし戻ってきません。
では、残り1ヶ月。どう過ごせばいいでしょうか。以前「1か月前の到達点」のお話をしました。もうほぼ完成されている状況にまでたどり着いていれば良いのですが、そうでない場合も含めてお話します。
アウトプットの練習はほぼ終わっていると思います。たとえそれが問題集ブン回しだろうが模試はしご受験だろうが、また在宅模試1回きりであろうがもうこれで切り上げです。
残り1ヶ月までなると、あとは全て「穴をふさぐための最後のインプット」です。穴というのは「覚えられていないところ」だけを意味しません。穴が開いていないようで、何かの拍子で穴が開くこともあります。労基の目的条文なんて覚えたぜイエーな人も、生半可だと本試験で思い出せない、よくあることです。
最後の最後まで、どんな簡単な論点でも何度でも頭に塗り込むようにテキストを熟読していきましょう。勉強が足りていれば、この頃の熟読は勉強初期の飛ばし読みに匹敵するスピードになっていると思います。
ご法度は「手を広げる」ことです。もしかしたらこのテキストから出るかもしれない、もしかしたら通達から出るかもしれない、白書もまとめじゃなくて全文見ておいた方がいいんじゃないか、いろいろ迷いが出てくる時期ですが、迷ってはいけません。主要のテキストを完全にマスターすることに集中する時期です。
裏を返せば、そういう「枝葉をあさる作業」はすでに5月には終えていないといけません。白書なんて毎年秋ごろ出るものです。
それを今から取り戻すのは足元がおろそかになります。要点をまとめた副読本を読むのはまだしも、重箱の隅をつつくような勉強をしているヒマはもはや残されていないと考えるべきでしょう。
最後まで基本をしっかり、です。